★虫歯・歯肉炎・歯周病の原因は歯垢!
 歯垢は食べカスではなく、生きている細菌のカタマリ! その細菌は食べ物や飲み物の中の「糖分」を食べて「酸」を吐き出します。歯は酸に弱いので、その酸で表面に穴があき虫歯菌が歯の中に入って行き、痛みを起こします。これが虫歯です。歯肉炎は歯垢と歯茎が接触することによっておこります。歯と歯茎の間に歯垢を溜めたままにすると歯茎は赤く腫れて出血を繰り返します。虫歯や歯肉炎を防ぐためには正しいブラッシングの方法を歯科医や衛生士に教わって毎食後に実行することが大切です。

★おやつの与えかた
 おやつとは三食で補えない栄養を補給するものです。甘いものである必要はありません。また、最近は「軟食(軟らかい食べ物)」が、子どもの顎や歯の発育に悪影響を及ぼしていることが問題になっています。ハンバーガーなどのファーストフードを多く食べている今の子どもたちは昔に比べ「噛む」ということを余りせず、顎が鍛えられないために歯と歯の間や歯と歯茎の間に残りやすく、虫歯や歯肉炎を多発させています。子どもの健康を考え、良く噛んで、栄養があって、糖分が少なくて美味しいものをキーワードにおやつについて考えてみてください。

★フッ素塗布
 フッ素とは体の硬組織(歯や骨)に吸収され、丈夫にするものです。フッ素塗布とは歯面にフッ素を塗ることにより、歯を酸に溶かされにくくして虫歯になりにくくする処置のことです。
(虫歯が100%防げるわけではありません。)

★シーラント(予防充填)
 奥歯の表面の溝は歯垢が溜まり易く、虫歯になりやすい場所です。シーラントとは、その虫歯になりやすい場所を虫歯になる前に白い充填材を使って埋めてしまい虫歯菌が入り込まないようにする処置のことです。

★乳歯が虫歯になってしまったら?
 放っておくと、永久歯の形が変化したり、歯並びが悪くなるという悪影響が出ます!

★ウソを約束しない
 治療内容がはっきりするまで、「みてもらうだけだから」「痛くしないから」「注射はしないから」などの約束をしないでください。

★むやみに恐がらせない
 「言うことを聞かないと注射してもらうよ」「悪い子だと歯をぬいちゃうよ」など、医者に対する恐怖心を煽り、治療の妨げになるような発言は絶対にしないでください。

★診療中はなるべく声をかけない
 診療スタッフとお子様との間に信頼関係を作るためにも治療中はなるべくお子様には声をかけないでください。お子様が甘えて診療スタッフの言うことを聞こうとしなくなるからです。

★押さえつけての治療は基本的に行いません
 トレーニングを行い、歯医者に慣れていただいてから治療を進めさせていただきます。お子様の状況によっては何も治療をしない日もありますが、良い治療を行うためにはお子様の協力も必要だからです。

★おやつに砂糖をとりすぎていませんか?
 幼児の一日の砂糖の量は40K(大さじ4杯)まで、そのうちおやつでの使用量は約15K(大さじ1.5杯)以下が理想的です。市販されているお菓子や飲み物をおやつにすると、すぐに1日の使用量はオーバーしてしまします。

      (スティック・シュガー1本6Kとします) ■飲料類 スポーツドリンク 1本(250M)     3本 コーヒー牛乳   1本(250M)     4本 コーラ      250cc        4本 乳酸菌飲料    1本(65M)      2本 果肉飲料     250cc         5本 サイダー     250cc         4本 ■菓子類 ケーキ      1個           5本 プリン      1個           3本 メロンパン    1個          5本 キャラメル    4個           3本 チューインガム  5枚           3本 チョコレート   1枚(50K)      4本 アイスクリーム  1個           5本 あめ       3個          12本